o.26●盛美津雄匠は、師匠に津軽系温湯こけしの代表である盛秀太郎匠を祖父に、眞一匠を父としてその主流を歩んでいます。残念ながら、体調に不安があり作品は多くは出ていないようですのでその分貴重さが分かるところです。[1] 高さ　303mm(尺もの)[2] 底幅　72mm[3] 材質　イタヤカエデ作品⭕️25年程前の作品ですが、当時から暗室で保管していましたので経年と共に材に蝋が染み込み落ち着いた薄い飴色となって艶々していますし、退色しやすい黄色や緑色の退色は見られません。胴模様は、ねぶたのダルマ絵や津軽藩家紋の牡丹が多いのですが、この作品は赤色紅葉を３枚を斜めに散らしています。ロクロ線は赤色、緑色、紫色、黄色の四色でリズムカルに、そして、胸と裾にアイヌ模様が流麗に描彩されています。頬のピンク化粧も見られます。特筆されるのは、木地挽きで、台に接する裾をとても鋭利に処理しているのは匠の細やかな神経が成せる技と見られます。全体的にとても良いコンデションとなっています。一考頂けましたら嬉しいです。サインが[盛みつお]とあるのは、昭和60年代から平成8年までとなっています。盛美津雄(1955〜　　　　)※私のプロフィールを一読ください。